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【ネタバレあり】ジブリ映画『君たちはどう生きるか』あらすじ、スタッフ、感想

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2023年7月14日(金)スタジオジブリの最新作『君たちはどう生きるか』を観てきました。

この映画は公開まで宣伝を一切行わない方針が明らかにされていました。

それは鈴木敏夫プロデューサーによると「これだけ情報があふれている時代、情報がないことがエンタテインメントになるのでは」という考えに基づくようです。

公開日にまず映画のパンフレットを購入しようとしましたが、

そんなわけで事前情報はこの映画ポスターのみ
君たちはどう生きるか

ちなみにグッズもポスター、下敷き、ポストカード、クリアファイルだけという少なさです
君たちはどう生きるかグッズ

映画『君たちはどう生きるか』あらすじ

主人公の年齢は不明ですが、名前は牧眞人(まきまひと)という少年です。天空の城ラピュタで言えばパズーくらいの年齢でしょうか。

物語は空襲警報から始まります。

太平洋戦争中の1943年、牧眞人は空襲で実母・久子を失う。3年後、軍需工場の経営者である父親の正一は久子の妹、夏子と再婚し、眞人は母方の実家へ工場とともに疎開する。疎開先の屋敷には覗き屋のアオサギが住む塔がある洋館が建っていた。不思議に思った眞人は埋め立てられた入り口から入ろうとするが、屋敷のばあやたちに止められる。その晩、眞人は夏子から塔は頭は良かったが本の読みすぎで頭がおかしくなったといわれている大叔父様によって建てられ、その後大叔父様は塔の中で忽然と姿を消したこと、近くの川の増水時に塔の地下に巨大な迷路があることから夏子の父親(眞人の祖父)によって入り口が埋め立てられたことを告げられる。

転校初日、眞人は学校でうまく馴染めず、帰り道で地元の少年らからイジメを受ける。眞人は少年らから殴る蹴るの暴行を受けた際に負った傷をカモフラージュする為に、道端の石で自分の頭を殴ると、出血を伴う大けがを負ってしまう。帰宅後、自室で寝込んでいる最中、アオサギが眞人の部屋に入り込んできたのをきっかけに襲ってくるアオサギに木刀で立ち向かう夢やアオサギに「母があなたを待っている。死んでなんかいませんぜ」と話しかけられ、魚やカエルたちに全身を包み込まれそうになる夢を見る。眞人の怪我に正一が校長に怒り狂う一方で夏子は妊娠によるつわりに苦しみ、何度も眞人の顔がみたいと周りに話すが、眞人は夏子にそっけない態度をとってしまう。眞人は使用人に教わりながらアオサギから身を守るため、自作の弓矢を作成する。ある日夏子が森の中へ消えていくのを見かけたが気にも留めなかった眞人だったが、自室で久子が昭和12年に眞人のために残した小説『君たちはどう生きるか』を発見し、読んでいくうちに涙を流してしまう。

その日の夕暮れ、夏子の失踪に屋敷中が大慌てになる中、眞人は使用人の桐子ともに夏子の後を追って洋館の裏口に入り、閉じ込められてしまう。アオサギに偽物の久子を見せられ、それを自らの手で壊してしまい怒った眞人はアオサギに弱点であるアオサギの羽根「風切りの七番」を矢羽根にした矢を放ち、アオサギの嘴を穿つ。するとアオサギは半鳥人の姿から戻れなくなってしまう。塔の最上階にいる謎の人物に命令され、眞人と桐子は「下の世界」へいざなわれていく。

「下の世界」に落ちた眞人はペリカンの大群に襲われ、「我ヲ學ブ者ハ死ス」と刻まれている墓の門を開けてしまうが、通りすがりの船乗り・キリコに助けられ、成り行きでキリコの仕事を手伝う(殺生ができない「下の世界」の住人のためと、生まれる前の魂たち・わらわらを飛ばすのに魚の内臓が必要であるため)。仕事を終え、外へ出た眞人の前で多くのわらわらたちが飛び始めた。それを狙ってペリカンたちがわらわらに襲い掛かり、捕食を始めた。そんな中、舟に乗って現れた少女・ヒミが自らの力を使って花火を打ち上げ、ペリカンたちを撃退させる。わらわらたちも巻き添えになる中、止めろと叫ぶ眞人だったが、ヒミがいないとわらわらたちは上の世界へ行けないとキリコはつぶやき、ヒミに感謝の言葉を投げかける。便所から出た眞人はヒミの力によって瀕死の老ペリカンと出会う。老ペリカンは海には魚がほとんどおらず、わらわらを食べるほかなすすべがない、子孫の中には飛ぶことをしないものもいる、どこまで飛んでも島にしか辿り着かない、などを眞人に語った後、力尽きてしまう。どこからともなくやってきたアオサギを横目に、眞人は丁重に老ペリカンを土葬した。翌日、アオサギに手伝わせて水くみをしていた眞人だったが、アオサギの「夏子の居場所を知っている」という発言から、キリコにアオサギとともに夏子を探しに行くよう提案され、キリコの下を離れる。その際、お守りとして「上の世界」の桐子によく似た人形をお守りとして手渡される。

一方、現実世界では、眞人と夏子、それに加え女中の桐子も一斉にいなくなってしまい、大捜索が行われ、正一が頭を抱える中、ばあやの一人が塔の正体を告げる。塔は大叔父様が一から造ったわけではなく、隕石の落下とともに出現した石の塔を大叔父様が発見し、周りを建物で隠したという。また、久子が生前、神隠しにあったが1年後、同じ姿のままひょっこり帰ってきたエピソードも眞人の父親に話す。

「下の世界」で夏子を探す道中、アオサギの飛行能力を取り戻すために、眞人は自ら穿ったアオサギの嘴の穴をふさぐべく、枝を削ってアオサギにあてがってやった。アオサギ曰く、夏子は鍛冶屋の小屋の中にいるらしいが、すでに鍛冶屋は人を食うといわれる獰猛な二足歩行のインコの集団に占拠されていた。アオサギが飛んでインコの隙を付いた隙に鍛冶屋の小屋に入った眞人だったが、小屋の中はインコで溢れかえっていた。白いインコに「お待ちしておりました」と告げられ、夏子の元へと案内されるがそれは罠で、眞人はインコたちに囲まれ、殺されそうになる。あと一歩の状況の中、突如上がった火の中から現れたヒミが周りのインコたちを焼き殺した。ヒミのワープする力を使って二人はヒミの家へ移動、そこから夏子がいる石の塔へ向かった。上の世界と同じ塔があると気づいた眞人に対し、ヒミはどの世界にも石の塔は存在していることを教える。夏子がいる産屋への道すがら、眞人の世界へ通じる「132」と書かれたドアを見つける。その直後、二人はインコ軍団に挟まれてしまい、やむを得ずドアノブを握って現実世界へ逃げる。その時、捜索にきた正一と遭遇し、ドアが開いた隙に現実世界に大勢のインコがなだれ込む。インコは現実世界に入ると二足歩行から現実世界の姿になってしまい、正一は眞人がセキセイインコになったと大騒ぎする。

隙をついて「下の世界」に戻った二人は夏子のいる産屋に着き、眞人は夏子に元の世界に戻るよう訴えるが、夏子にひどく拒絶されてしまう。周りを取り囲む石の影響で産屋を追い出され、眞人とヒミは気絶し、警吏のインコたちによって二人は捕まってしまう。

眞人は夢の中で大叔父様と邂逅し、「下の世界」の均衡は石でできた積み木を使って自分がとっていること、眞人に自分の後を継いでほしいことを語る。目覚めた後、調理場で捕まっていた眞人はインコに変装したアオサギに助けられる。「下の世界」の王の座を狙うインコ大王とその手下たちに捕まったヒミは大叔父様の下へ塔の上へ連れていかれ、眞人とアオサギは塔の外壁からインコ大王たちを追っていく。外壁の窓から侵入した眞人たちだったが、インコ大王に足場の階段を切り落とされ、二人は落下してしまう。大叔父様の下に到着したインコ大王は大叔父様と眞人たちが産屋に入るという禁忌を犯したと告げる。

階段の瓦礫から抜け出した眞人たちも大叔父様の下へ向かうが、そのあとをインコ大王が尾行する。道中の屋敷でヒミと再会した眞人は二人で大叔父様の下へ向かう。自分の下へたどり着いた眞人に対し大叔父様は「ここに13個の穢れていない石がある。3日に一つずつ積み上げて世界のバランスを取る自分の役目を引き継いで欲しい」と眞人に頼む。大叔父様曰く、自らの血を引継ぎ、悪意のない人間しかこの仕事は出来ないとのことだった。しかし眞人は自分の石で殴ってできた傷を指して「自分は悪意のある人間だ。この世界にとどまるより、キリコ、ヒミ、アオサギのような友達を元の世界で作りたい」と大叔父様に話す。その様子を見て怒ったインコ大王がこの世界の均衡を保つ積み木をでたらめに積んだせいで積み木は崩れ、「下の世界」は崩壊を始める。塔へたどり着いたキリコによって救われた夏子と眞人たちは合流する。眞人はヒミに自分たちの世界へ来るよう訴えるがヒミは眞人のお母さんになると告げ、ヒミが眞人の実母・久子の少女時代の姿であることが判明する。夏子もヒミと会い、別れを告げた後、眞人と夏子、アオサギは「132」のドアから、ヒミとキリコはヒミの少女時代につながるドアから元の世界に戻る。

「下の世界」の崩壊により避難してきたインコたちやペリカンたちも眞人たちの世界に出現し、塔は崩壊する。アオサギに「まだ向こうのことを覚えてんですかい」と問われた眞人はポケットの中の桐子の人形や大叔父様の下へ向かう最中で拾った石に気付く。「じき忘れていく」という言葉とともにアオサギは眞人の前から姿を消す。そして眞人のポケットの中からこの時代の桐子が現れる。

2年後、戦争が終わり夏子は子どもを産み、眞人には弟ができる。一家が東京に戻ることになり、眞人が自室から出ていくシーンで物語は終わる。

君たちはどう生きるか (映画) ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 2023年7月15日 (土) 20:38 UTC、URL:https://ja.wikipedia.org/ 君たちはどう生きるか (映画)

 

映画『君たちはどう生きるか』スタッフ、声優

宮崎駿監督が原作・脚本を手掛けています。

タイトルは宮崎監督が読んで感銘を受けた吉野源三郎氏の小説『君たちはどう生きるか』からとっていますが、映画の内容は宮崎監督のオリジナルとなっています。

オリジナルではありますがストーリー面で影響を受けた作品があるようです。それはジョン・コナリーの『失われたものたちの本』です。

この情報は『君たちはどう生きるか』でもプロデューサーを務めた鈴木敏夫さんの『スタジオジブリ物語』(集英社新書)の第24章「宮崎駿82歳の新たな挑戦『君たちはどう生きるか』のなかで

「宮さんが一冊の本を僕に提示した。『読んでみて下さい』。アイルランド人が書いた児童文学だった」─『スタジオジブリ物語』

この本に宮崎監督が推薦文を寄せていることからも、この児童文学に刺激を受けてつくられたのが『君たちはどう生きるか』との推測が出回ったとのことです。

と、いうわけで早速図書館で借りてきて読んでいます。


そのほかのスタッフは映画のエンドロールを見ながら私が「あ、この名前知ってる」という範囲でお伝えすると(すみません、目で追いきれなくて情報がすごく偏っています…)

  • 音楽:久石譲
  • 作画監督:本田雄
  • 原画:安藤雅司、近藤勝也、米林宏昌
  • 動画:アレキサンドラ・ワエラウフ(動画はもっといーっぱいいますよ。どうしてもこの名前に目がいってしまう…)
  • 美術監督:武重洋二
  • 美術:男鹿和雄
  • 撮影:奥井敦

音楽は宮崎監督の映画といえばの久石譲さんでした。原画のスタッフに『もののけ姫はこうして生まれた』でアニメーションの虫と呼ばれた安藤雅司さん。安藤さんは千と千尋の神隠しでも作画監督をつとめています。

近藤勝也さんも長年ジブリ作品に携わっていますが、私が知ったのはかつて月刊アニメージュに連載されていた「海がきこえる」という小説に挿絵を描いていた方です。

米林宏昌さんは千と千尋の神隠しで初めて宮崎駿監督作品に原画として参加し、借りぐらしのアリエッティで初めて監督を務めましたその後、思い出のマーニーでも監督を務め、スタジオポノックではメアリと魔女の花の監督を務めました。

動画スタッフのアレキサンドラ・ワエラウフさんも私の中では有名なスタジオジブリの外国人女性スタッフです。フランス人だとおもいます。

美術監督の武重洋二さんも長年ジブリ作品に携わっているベテランです。私は「もののけ姫はこうして生まれた」で初めて知りました。

男鹿和雄さんは植物の描き方がとても巧みで、一時期私は男鹿さんの画集を買ったり、東京都現代美術館で行われた展覧会を見に行ったりしました。男鹿さんは外を歩いても足元の植物ばかり見ながら歩いているそうです。

撮影の奥井敦さんは日本テレビからスタジオジブリにきた方です。私はスタジオジブリTHE ARTシリーズの『「バロンのくれた物語」の物語』で知りました。

このように制作スタッフはスタジオジブリの長年のベテランスタッフによって固められています。そのためか映画も全体的にスタジオジブリ作品らしい手書き風に仕上げられています。

声優陣はまず声でわかったのがキムタク(木村拓哉さん)です。今回は主人公眞人の父親である正一役です。ハウルの動く城でも声優を務めていました。

あと老ペリカン役に小林薫さんもののけ姫ではジコ坊役でした。今回も同じような役柄のような…

そのほかエンドロールで見てわかったのは木村佳乃さん。主人公眞人の実母久子の妹、夏子役を演じています。

そして同じくエンドロールで確認できたのがあいみょんですがどの役を演じていたのか私にはわかりませんでした。

ちなみに公開日のNHKニュース7の取材では「君たちはどう生きるか」の内容非公開のまま封切りされることについて鈴木敏夫プロデューサーは

『僕らが子どもの時も若い時も「今度の映画はどんな映画だろう」とタイトルと1枚の絵だけで内容を想像した それが楽しかった』

とコメントしています。

主題歌は米津玄師さんの「地球儀」です。宮崎監督から以下のメッセージ

映画『君たちはどう生きるか』感想

「君たちはどう生きるか」は、現実とファンタジーが入り混じる不思議な感じが印象的でした。商業的な要素は薄く、宮崎監督が本当に作りたかった作品に追求した感じがします。

長年にわたりスタジオジブリ作品を支えてきたスタッフによるアニメーションの動きの楽しさやリアリティを堪能できました。

終始引き込まれるストーリー展開や独特な世界観が、心に響く素晴らしい体験を与えてくれました。素晴らしい映像美とともに宮崎監督の独創的な世界観やメッセージが随所に散りばめられており、深い思考を促されました。

魅力的で感動的な大作です。ぜひ映画館で見ることをお勧めします。